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専門医が語る毛髪科学最前線 (集英社新書 491I) 人気ランキング : 27546位
定価 : ¥ 714
販売元 :集英社
発売日 : 2009-05-15
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価格 : ¥ 714
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 天下の阪大教授の著作だけあって、最新の科学的根拠に基づく記述に論理の破綻は無く、内容は至極真っ当まともなものであります。
 ただつい学者肌が出てしまうのでしょう、医学部の教科書のように“禿げに関する全てを網羅せねば”と意識されたようで、ごく一般的なAGAの治療以外の記述にかなり多くのページが費やされています。私は医師ですので教科書代わりとして大いに役立ちますが、そうでない患者様にとっては些か冗長に感じられるかもしれません。
 あとAGAに対する決定的治療薬といえる、フィナステリドの価格の記載が無い点も気になりました。私の勤務先と阪大病院とで処方料に差があるのか、個人的にも気になります。

毛とハゲをめぐるウソ

自分のハゲを意識し始めると、多くの男性は異性の目を過剰に意識し、自身を喪失し、外でスポーツをする意欲も薄れるそうな。これではQOL上よろしくない、ということで、皮膚科のお医者さんが最先端の医科学に基づき毛髪「治療」の現状を丁寧に教えてくれるのが、この本である。私はこの件に関して悩んでいないので、ハゲるメカニズムや治療法の紹介などにはそれほど興味をひかれなかったが、しかし「将来はもしや」と不安のある身として、第7章にまとめられている「髪についての誤解や思い込み」を正すのコーナーが非常に興味深かった。
「海草を食べて髪ふさふさクログロ」→「あまり関係ないから、それより栄養バランスのよい食事を心がけて」。「頭皮の脂が脱毛の原因」→「これは因果関係でなく相関関係。うそ」。「髪を洗いすぎるとよくない」「安いシャンプーはよくない」→「毛髪は痛むかもしれないが、ハゲには関係なし。うそ」。「ハゲはだんだんと増えている」→「何十年も一定の数(日本人は3割程)」。「頭皮を刺激すると髪が育つ」→「噴飯ものの大嘘」。
などなど、目からウロコな指摘が少なくない。その他にも「ムダ毛は剃ると濃くなる」というのも、毛は根元にいくほど太いため切断すると手触り的に「増えた」ように感じられるだけで、そんな俗説は成り立たない、等の断言があり、とてもためになるウンチクを得ることができた。

解決策に自信が持てるのでは?

巷では薄毛に関する様々な商品やサービス、噂があるけれど、どれも信憑性が・・という方は読んでみる価値があると思います。このあたりの本質を医学的な視点から解説してくれていますので、マユツバだった対策が「効果無し」と自分に言いきかせられます。
多少なりとも効果ある方法についても、メリット、デメリットがきちんとまとめられていますので、とても分かりやすいと思いました。
それほど文章も難解ではないので、2時間で一気読みしてしまいました。

科学的根拠を示してくれる

以前、リアップを使っていたことがあります。効果は実感できませんでしたが、やめた途端に脱毛が進んだ印象がありました。その理由がこの本を読んでよくわかりました。
本書では大学で「脱毛症外来」を担当する皮膚科医が、主として男性型脱毛症を中心に、円形脱毛症や女性の脱毛症などの原因や治療法を述べています。少し難しいかもしれませんが、第1章の毛根や毛包、ホルモンの関係を理解した上で読み進むと説得力があります。
理解より現実という方の場合は、before & afterの写真を見て脱毛症外来を受診するのが手っ取り早いでしょう。
また終章では「ワカメがいい」「ブラシで刺激するのがいい」などという伝承についても根拠の有無を示してくれます。
帯に記されたキャッチコピー「寂しかった髪にも科学の力の手ごたえ!」の通りの本です。

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